7月22日(日)は富士山山頂の「頂上富士館」に泊まり、翌日23日(月)は朝4時15分に山小屋を出ます。
出入り口にはスタッフがつき、泊まり客をカーテンを開け玄関を開けて一人づつ送り出してくれます。
やたらていねいだな?と不思議に思いながら「いってらっしゃい」と送り出されると、何と、小屋前のスペースは暗闇の中に無数に光るヘッドライトがうごめく大混雑の雑踏と化していました!!
まるで東京駅のコンコースかディズニーランド状態です。
そう、こうやっていちいち開け閉めしないと小屋に入ってきて休まれるものだから、朝の準備ができなくなるのだそうです。
その雑踏をかきわけ登山道から少しはずれた岩の上に立ち、下界を見下ろすと富士宮市の町の明かりがきらめいています。
気温は8~9度。風は風速10m強!
ダウンジャケットは着ていましたが、風が冷たく感じ、レインジャケットをもう1枚着ました。
ゾロゾロ続く長蛇の列の先は、富士山最高峰の剣が峰でご来光を拝もうという人たちの群れで、剣が峰に続く坂道はヘッドライトの行列となっています。
ご来光を見てから記念写真を撮ってと最高点通過には、これからだと1時間どころではない大変な待ち時間が必要なようです。
昨日登ってきた富士宮口登山道にもヘッドライトの列が連なっています。
6合目、7合目、8合目、9合目、9,5合目の各小屋に泊まった人たちが朝の2~3時に起きてご来光めざして登ってくるのです。
見ているとツアーの多いこと!ガイドさんが迷子にならないようにていねいに声をかけながらひとまとまりになり、点呼をとって剣が峰への列に並んでいきます。
それでも、富士宮口からほどよい感覚で人の波が来ますが、富士登山メインルートの富士吉田口から回ってくる人の波はキョーレツです。
どこにこんない人がいるんだ?!とビビるほどの密度で人が流れます。
人混みの剣が峰を早々にあきらめ、小屋近くの岩場でご来光を待ちましたが、いい時間になっても空が明るくならないので、不思議に思っていたら、私、方角を間違っていました!
富士の宮口から駿河湾方向を見ていたのですが、この方角は南になるんですね!
あわててふり返るように東京方面の空を見ると、明るくなり始めています。
しまった、ここからでは岩がジャマして全景が見えない!見える場所に移動しなくては!!
と、人混みをかきわけ人の流れとは逆にトレランのように駆け出します。
富士山の山頂で走るとは思ってもいなかったわ(笑)
数百m走って、ビューポイントの朝日岳近くで道からはずれて少し岩場を下りてカメラをかまえます。
で、最初のショットがこれです。
この湖は?とあとで地図を見たら山中湖でした。
前日はガスと雲でイマイチだったようですが、この日はまずまずのようです。
日が昇る方向は、山梨と神奈川の県境くらいでしょうか?
グッとしぼりをしぼってみると、また少し違う雰囲気になりますね。
で、こちらがiphoneで撮った画像。このくらいの解像度だと、一眼レフと変わらないか、よりまとまっている感じが少しシャクです。(^^)
あぁ、なんか落ち着かない朝でした。(笑)
ちなみに泊まった「頂上富士館」ですが、1泊2食で¥7,500。
夕方5~6時の間に食べる夕食はカレーライスでおかわりなし。(ちなみに富士山の山小屋はほぼどこもカレーのようです) スープはついても水は出ません。
朝食はレトルトのサバ煮と柴漬け、味付けのりとご飯とレトルトの味噌汁。あたたかくてありがたい。
宿泊は畳1枚に2人が眠るように極細の布団、毛布、掛け布団になります。満員で150名収容ですが、日曜日の夜だったので、布団1枚づつの間を開けてくれました。
日曜日の夜で30名ほどの宿泊、その半分以上は外国人で、欧米系と中国系が半々でした。
トイレはバイオトイレ。(途中の山小屋もバイオトイレですが、入り口で200円を入れないと扉が開かない仕組みになっています)
夜7時には完全消灯!ご飯を食べたらすぐ寝る感じ。アルコール販売もありません。
ちなみに500mペットボトルは¥500です。
朝4時点灯ですが、その前からみんな起きて寝床でヘッドランプつけながら出発の準備をしています。
で、4時から朝食をとり、外に出ると、都会並みの雑踏が待っている!という状況でした。
チャンチャン
(続く)