大深湿原の向こうには茶臼~源太森~八幡平の山並みが。
湿原から稜線に上がり、八幡平縦走路のオアシスでもある大深山荘に立ち寄り軽食。
藤七温泉から松川温泉までのプチ縦走をしているツアーの団体さんが休んでいました。
ツアーの一行は源太ヶ岳を回っていく予定でしたが、我々の湿原のキンコウカのお花畑の話を聞いてコース変更です。(笑)
私と三浦師匠、進藤さんの3人組は予定通り大深岳~源太ヶ岳に向かいます。
途中の道でミヤマホツツジの群生!
コバイケイソウの実!
八幡平(裏岩手)縦走路の中間でもある大深岳まで足を延ばしてみましたが、笹が浸食して大きくなり展望なし。
すぐに源太ヶ岳に向かいます。
縦走路から少し突き出す源太ヶ岳に向かうと向こうに岩手山の勇姿も重なり稜線からならではの絶景となります。
ふり返って大深岳方面。
その南に三ツ石山。
岩手で最も早い紅葉の名所ですが、この秋は是非ともこのコースで三ツ石山まで足を延ばしてみたいと強く思いました。
三ツ石山の横の奥には秋田駒ヶ岳が顔を出してくれました。
岩手のシンボル、岩手山を裏から眺める優越感。
北には八幡平の山並み。10年以上前、雨の中、茶臼~源太森~八幡平~畚岳と歩いたのを思い出します。
源太ヶ岳の足元に広がる原生林。
源太ヶ岳から下るとコバイケイソウの群落がまだ残っていました。
こちらの急斜面にも。最盛期だったらどんな広がりだったのでしょうか?!
麓から山頂までものすごい数で飛んでいるアキアカネ。
里で羽化し、暑い夏は山に登って成長し、秋深くなると里に下りて子孫を残します。
シロバナトウウチソウも湿原にもこの斜面にも残っています。
トウゲブキ、ウサギギク、ニッコウキスゲまで季節入り乱れの黄色の軍団です。
ほどよい気温、青い空、流れる爽やかな風。ただただひたすらに気持ちよし。
松川温泉の近くには、松川地熱発電所からの蒸気。
アサギマダラというらしい。
ギンリョウソウ。徳利のような、鬼太郎のお父さんのような実が上を向く。
二次林だとは思いますが、時折大きな樹木に出会えます。
このブナはこの森のマザーツリーのようです。
ブナは合体して大きくなっていくのですね。
噂には聞いていましたが、実際にきてみて、大深湿原のすばらしさ、実感できました。ここには7月下旬にくるべきですね!
稜線からの見晴らしにも心を揺さぶられたので、秋の紅葉時期にはぜひ、プチ縦走したいと考えています。
今回もすばらしい山行でした。
(終わり)