１５世紀、平安時代の長享年間に創業した秋田県で最もふるい蔵「飛良泉」の二十七代目、齋藤雅昭専務が造る「飛囀（ひてん）シリーズ」第３弾、「飛良泉 飛囀 －鵠（HAKUCHO）－」が本日、発売です。
第３弾は「酸」をテーマに飛良泉が創業５３１年目にして初めて「白麹」に挑戦しました。
原料間に秋田酒こまちを使用し麹５０％、掛け米６０％精米、酸度５，５、日本酒度－２４，０、アルコール１５度、酵母はきょうかい７７号酵母です。
マル飛シリーズでもおなじみの７７号酵母を使用し、山廃仕込み、白麹と挑発的なほどにチャレンジングな掛け合わせです。
白麹を使用したために米がなかなか溶けず、もろみ日数が大幅に延びて、発売時期が今となりました。
まずは能書きから。きょうかい７７号酵母由来のリンゴ酸、山廃もと由来の乳酸、そして白麹由来のクエン酸と、酸・酸・酸のコラボレーションです。蔵元が酸度がおそろしい数字（笑）というほど飛び抜けた数値です。
おそるおそるテイスティングを（笑）をしてみますが、香りは実に穏やか。ほのかな乳酸様の柔らかい酸を感じさせる香りはありますが、山廃のニュアンスはほぼ感じません。
口に含むと、思いのほか軽やか！どんだけ酸っぱいかとびくついていましたが、甘さとのバランスがよく、責めてくる酸という印象は薄いです。もちろん、ファーストアタックの酸の強さはしっかりきますが、とんがっていないんです。
これはたぶん、リンゴ酸・乳酸・コハク酸と違う種類の酸がバランスよく融合しているからにちがいありません。爽やかなリンゴ酸、厚みのあるぽったりした乳酸、キュンキュンくるシャープなクエン酸の綯い交ぜになった着地点がぴったりの感じです。
アルコールも１５度を感じない軽さで、低アル感がいっぱい。長期もろみの効能でしょうか？
甘くて酸っぱいものが好きな人は、リミッターがはずれるヤバいやつですね！（笑）
「新政」から「亜麻猫」が生まれたときのような新しい感覚です。これは大化けするかも！！！
「白麹」使用で白をイメージした鳥、白鳥（鵠・くぐい）を酒銘に採用、ピッタリですね。
30BY新酒生詰めでの発売ですが、発売本数少なく「飛囀」シリーズ取扱店には割り当て的な入荷数量となっております。
今期中に、もう１本仕込むのでは？と期待はしていますが、今回発売分には限りがありますので、ご了承ください。
飛良泉 飛囀 －鵠（HAKUCHO）－
７２０ＭＬ ￥１，７２８ （消費税８％込み価格）
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※当店のこのブログでは、消費税８％込みの総額表示とさせていただきます。
当店のこのブログは、２０１２年３月分までは、消費税５％込みの総額表示にしておりまます。
過去ログも本当はさかのぼって８％込み価格に訂正するべきなのでしょうが、とてもそこまで手が回らないのが現状です。
申し訳ありませんが、過去ログをご覧になって２０１４年４月以降のご注文の場合は、消費税８％に置き換えた金額をその都度お知らせさせていただくことで対応したいと思っています。
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