3月30日(土)、月末ではありましたが、連日の季節外れの降雪にどうしても山に行ってみたく、岩手八幡平・茶臼岳へのバックカントリースキーに出かけてきました。
急な申し込みとなりましたが、安比高原スキー場の「イーハトーヴォ安比自然学校」主催のツアーに入れてもらいました。
八幡平アスピーテラインのゲートのある御在所からハイクアップ開始。去年から稼働しているという地熱発電所の脇には、今シーズンの営業が終了したCAT(雪上車)が停まっています。
シールを付けてスキーをはいたら、雪崩用のビーコンチェックを。
CATが通ったルートをたどり、旧八幡平スキー場を登って高度を上げます。今年は雪が少なく、八幡平アスピーテラインの除雪がかなり上まで進んでいるようです。岩手山が雄大です。
気持ちのいい春の日差しが注ぐ斜面を黙々と登ります。
尾根に広がるよさげな斜面が少しづつ近づいてきます。
3000年前岩手山が大噴火したときの岩が数十キロにわたって里にも山にも転がっているのが八幡平です。
通常ルートだと、恵比寿森まで登り、尾根上に茶臼岳をめざすのですが、この日は風もなく穏やかということで、オオシラビソの森を突っ切ってショートカットルートを選択です。
樹氷が落ちてしまったオオシラビソの森をくぐって斜めに高度を上げていきますが、途中は雪だまりあり、起伏もありでけっこう筋力を使います。
森を抜けて尾根下に出ると、岩手山がいい角度で出迎えてくれます。この辺で高度1500mほどなので、視線が変わります。
めざす茶臼岳もだいぶ近づいてきました。
登りはじめて3時間15分ほどで、頂上直下の茶臼山荘到着。けっこう足を使いました・・・
3月末というのに入り口が雪で埋まっています!ガイドさんが雪寄せして階段を作ってくれました。
気温はー5度ほどでしょうか?バーナーでお湯を沸かし温かいカップラーメンも食べて落ち着いたところでいよいよ滑走準備です。
ガイドに続いてまっさらな斜面を滑り降りますが、数センチの積雪のところと風に吹きさらされてカリカリに凍り付いたところがまだらにあり、なかなか難易度の高い滑走でした。登りで使い切った足をかばう余裕もなく太ももをピクピクさせながら必死でした。(笑)
滑走のあと、前山方面に回り込んでいきます。写真はふりかえっての今滑ってきた茶臼岳。
前山直下もすばらしい大斜面でしたが、柔らかいややパウダーとアイスバーンが交錯して、スピード抑えめに慎重に滑り降ります。これも自然のままの山ならでは、春ならではの醍醐味です。
いい感じの斜度を下りていくと出発地点の地熱発電所の煙がグッと近くなります。
今回のガイドさんは、かなりまめにビデオを回してくれたので、あとでDVDに焼いて送ってくれるというので楽しみです。
最後の大斜面を滑って沢に落ち、沢をつたって除雪中のアスピーテラインに戻ってきました。今回のツアーはこれでおしまい。ここでスキーを脱いで道路を1km弱スタート地点まで歩きます。
何時間かかって登っても、滑り落ちるとあっという間(笑)。でも、ゲレンデスキーでは味わえない自然の中での開放感は格別です。
4月に入っても八甲田はまだまだハイシーズンですし、10日には月山スキー場がオープン、そしてGWには鳥海山ブルーラインが開通します。
まだまだ遊べます!