何とか登り切った鳥海山、七高山山頂から矢島町越しに仙北・横手平野を見下ろします。
足元の舎利坂斜面は斜度30度ほど。これから滑り降りると思うとゾクゾクします。一番のハイライトです。
スキーシールをはがし、ヴィンディング、ブーツをセットし直してヘルメット・ゴーグルを付けてドロップ・イン!標高の高い舎利坂は気温1~5度程度で、ほどよく風もあるので、雪はザラメでもコーンクラストといって表面が凍ってシャリシャリしているので、抵抗が低く気持ちよくスキーが走ります。
もうね、一ターンごとに歓声を上げたくなるほどの快感!(笑)登りでけいれんした太ももに負担がかかっても止まりたくない、スピードを落としたくない気持ちでいっぱいです。
でもね、あんなにハーハーゼーゼーいって苦労した斜面を一瞬で滑り降りる罪悪感もあり、舎利坂のほぼほぼ終盤でストップ。見上げると、山頂はあんな遠くに・・・。
またちょっと下りてふりかえります。身震いするほどの快感(笑)。
もうあっという間に、七ツ釜避難小屋の上部まで来てしまいました。
七ツ釜避難小屋の北側に最後のとびきり急斜面があり、そこを一気に滑り降ります。その下は、気温が高く、雪融けの速度も速く、雪面が波打ってくるので、滑る楽しさは半減、筋力もだいぶ使っているのであとは慎重にゆっくり下ります。
祓川小屋が見えてくるともう斜面はブサブサで、波乗り状態です。
帰りがけ、猿倉へ下る車道からの鳥海山。ここが一番かっこよく見える。
放牧地まで下りると、ブナの新緑が季節の進みを教えてくれます。
ブナ林も気持ちいい!!
タムシバの花が咲き始めました。
猿倉の集落まで下りてくると、代掻きがはじまっていました。田んぼ1枚1枚がわずかの高低差で段々になっています。すごいなぁ。
(終わり)