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コラム[ローカル]

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ミヤマキンバイに彩られた秋田駒ヶ岳


6月3日(月)、この時期恒例の秋田駒ヶ岳へ出かけてきました。毎年、6月1日に山開きする秋田駒ヶ岳ですが、それにあわせて8合目までの登山道が通行可能になるので、ウズウズしているのです。(笑)

朝7時、8合目出発。師匠の三浦さんと協和の進藤さんとの今年初のトリオ山行です。この日も新道を行かずに、シャクナゲコースを選択して一般と逆回り。登りはじめてすぐ沢を埋めた雪渓に出会い、このままつめられればと雪渓歩き。

が、数分登ったら雪が途切れてしまい、ヤブこぎをしてまた登山道に戻ります。赤倉沢はまだまだ数mの雪に埋もれていて、立木もスッポリ埋もったままです。

登山道からいったん、また雪に埋もれた赤倉沢を渡り、焼森への斜面にとりつきます。

焼森山頂からの光景。毎年、この光景に出会える幸せを感じる瞬間です。

焼森でも見事なミヤマキンバイの咲きっぷりを楽しんできましたが、大焼砂に回ると、さらに見事な咲き誇りとなります!

男岳と女岳を背景に冴えわたります。

女岳の向こうには、線上の雲の上に鳥海山の頭だけがチョコンと顔を出しています。

ムーミン谷に下りるとまたまた雪の世界。雲ひとつない青空の下、気持ちよさMAXです。

雪の途切れた男岳直下の斜面は、もう一面のミヤマキンバイのお花畑!花が小さいので引いて写真にするとわかりにくいのですが、肉眼で見たら、もう、緑の斜面一面がお花畑です。

みとれて、思わず足が止まります。

50年前の噴火の溶岩流までお花畑が続きます。

登山道を隠す雪庇にのって五百羅漢まで渡ります。

その頭上には、咲き始めたばかりのシラネアオイの群落が♡雪が多かったのか、雪融けが遅かったのか、花は例年より遅めです。

五百羅漢から一般登山道では最もきびしい男岳への直登を息をあげながら登っていくと田沢湖に飛び込む斜面一面がミヤマキンバイのお花畑。(写真ではわかりにくく申し訳ない・・)

今年は山の春は遅く、山開きのこの時期では終わりかけているミヤマキンバイがまだ最盛期で残っているのですね!

やっと登った今日の最高峰、男岳。雪融けしたばかりの斜面越しに阿弥陀池と奥に岩手山。

男岳を下りて、分岐に咲くキンバイと女岳。地下活動は盛んになってきていて、水蒸気のあがる範囲が一段と広がっています。下山したときに管理人さんと話したら、女岳に様子を見にあがったら熱気とガスで気持ち悪くなったといっていましたので、危険なので立ち入らないようにしましょう。

男岳から馬の背を渡り、阿弥陀池避難小屋の下、浄土平につながる雪渓にはいります。最高峰、男女岳(おなめだけ)にもまだ雪が張りついています。3月はこの斜面でしびれるようなBCスキーを味わいました。

雪渓の切れ目から雪解け水が落ちていきます。

その水が浄土平にいったんたまり、ジワジワと赤倉沢に落ちていきます。登ってきた雪渓の下にはこの雪解け水が流れ込んでいるのです。その水が平野まで下りて郷を潤す自然の循環が実感できます。

浄土平から旧道に入り、硫黄鉱山跡を下ります。(ちなみにこの旧道は一般道ではなく、雪で荒れていますので自己責任です)

鉱山跡は、雪融けで斜面が流れ落ち、独特の形状に。

その流れの先は雪に埋もれた沢となっています。

転がり落ちてきた岩が日差しの影響か、おもしろい形状で浮かんでいました。

男女岳から雪でつながった沢の下を水が流れてくるのがわかりますね。(しかし、この水は鉱山跡を流れて硫黄分を含むので、一般引用には向きません)

鉱山跡からのぞいた乳頭山の山頂部分は、まさに乳頭(笑)。

今年はしっかり雪が降り、4月になっても雪が降り、雪融けが遅いところに雨も少ないので、スプーンカットやクラックも入らないきれいな雪渓が残って、5月下旬の急激な暑さで雪がガンガン消えてきて、すばらしいミヤマキンバイのお花畑を山一円で楽しむことができたのでした。

今日も楽しい、美しい、すばらしい山行でした。

(次回は出会った花編を)

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2017年10月22日以前の投稿
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