海の日3連休の最終日15日(月)、山の師匠の三浦さんの山行について鳥海山・鉾立登山口から笙ヶ岳にお花見登山に出かけてきました。
登山口から1時間ちょっとで賽の河原に着き、そこからは一般登山道を外れて雪渓を登り、笙ヶ岳に向かう長坂道を目指します。雪渓もほぼ切れる地点で土の道に上がります。
雪解け水が残った数カ所の池塘と緑の絨毯、その中にチングルマの小さな群生がいろを添えます。
氷河期からの生き残り、イワイチョウも盛りです。
アオノツガザクラ
小浜小屋に向かう斜面にはニッコウキスゲが群落を作り始めていました。
しかし、この季節の主役はハクサンイチゲのお花畑です。
中坂道に入った頃から急にガスが上がってきて視界が悪くなっていたのですが、一瞬の晴れ間で少しだけ周囲の様子が見えました。下から湿った空気が上がってすっぽりと山を覆ってしまったようです。
ハクサンイチゲが咲き始める前の草原はヒナザクラが彩ります。
ハクサンイチゲとイワイチョウ
ミヤマキンポウゲ
ハクサンチドリ。笙ヶ岳一帯は風が強いので、みんな背が低い!
ウサギギク
ヨツバシオガマ。もう山一面に咲いています。
アオヤギソウ
ぴっかぴかのニッコウキスゲがやっと目の前に現れました。
ハクサンシャクナゲ。シャクナゲの木も地を這うように低く耐えています。
タテヤマリンドウ か ミヤマリンドウか?
立ち止まりが多すぎてなかなか前に進みません(笑)
ハクサンフウロ
尾根道のすぐ下はまだまだ雪庇が張り付いています。
少し目を上げるとハクサンイチゲのお花畑。
ハクサンシャジン
ウラジロヨウラク
コバイケイソウは数輪だけ見かけました。まだまだこれから。
笙ヶ岳山頂からは酒田方面の日本海が飛び込めるほどに迫ってくるのですが、この日はガスで全く視界なし。残念・・・
御浜小屋に向かう途中から鳥海湖に下りようか検討しつつも、雪渓が残っていて視界がないのに渡るのに不安があることと、少し雨模様となりそうだったので、ショートカットを決断。
長坂道から御浜小屋手前は例年だとニッコウキスゲの大群落となるのですが、今年は雪が多かったせいか、まだ咲き始め。見頃はまだまだです。
みるみる雪が消えているようですが、鳥海湖の周りにはまだ雪が残っていますね。
ホソバイワベンケイ
御浜小屋から賽の河原手前まで下りてくると、ポツポツとしっかりした雨粒が落ちてきたので、カメラをザックにしまい、ザックカバーをしての下山となったので、写真は終わりとなりました。
冬の積雪の多さと春以降の気温の高さで、雪消えや植生にも毎年違いがあり、今年は春と夏の花のせめぎあいをより鮮明に感じることができた気がします。
花いっぱいで楽しい山行でした。
(終わり)