6月に入って空模様が安定しない困った天気です。
晴れ予報ではないですが、8日は風も落ちついていそうなので、展望なしを覚悟で秋田駒ヶ岳に向かってみました。

朝5時の下界はどんよりした曇りでしたが、標高1000mを越えて8合目に近づくとスカッとした青空!
気温は10度以下ですが、お日様にあたるとホッコリしてくるので、シャツ1枚でスタートです。

ミツバオウレン。
シャクナゲコースからの入山ですが、まぁ、花が少ない!

ベニバナイチゴ。
あまりの殺風景に驚きます。
考えてみると6月開山後の八合目までの道路はカーブというカーブにタケノコ取りの車が停まっているものでしたが、この日はほんの数台。8合目駐車場も8合目から下に向かうタケノコ取りの車が半分ほども締めるのに、この日はゼロでした。

赤倉沢もまだしっかりと雪に埋もれています。
雪解けが相当遅れているようです。

春の花のオオバキスミレ。

ショウジョウバカマ。

シラネアオイはまだ開花したばかりです。

焼森まであがるとミヤマキンバイが顔を出します。

雲があがってきましたが、まだしっかりと乳頭山が見えています。

焼森から秋田駒ヶ岳。
阿弥陀池避難小屋の奥に男岳、右が最高峰男女岳です。
残雪を残すこのコントラスト。何度みても惚れ惚れします♡

大焼砂に下りてくると、秋田側からモクモクとガスがあがってきます(..;)
女岳も田沢湖も霞んできてしまいました。

これが田沢湖を望めた最後の写真(T-T)

タカネスミレもまだ咲いていませんが、コマクサも準備中です。

ムーミン谷の手間で初チングルマ

2週間前に岩手側国見温泉から登ったときはムーミン谷はすっぱりと雪に埋もれていましたが、この日は半分近くが木道歩き。例年だと入り口部分以外はほぼ消えているのですが・・・。

男岳分岐にあがる一般道はまだ雪がたくさんついていて、この急坂は危なくて登れないでしょう。

女岳を過ぎて五百羅漢までの斜面は一面のシラネアオイのお花畑となるのですが、今年はまだまだ咲き始めです。

あと1週間もすれば、圧倒的な美しさになるのでは?

女岳の溶岩流に向かって花が下りていきます。

エゾノイワハタザオ

五百羅漢について男岳山頂を見上げると、秋田側からのガスがおそってきます。

見下ろすとガスはやはり外輪の壁にぶつかり、境界を作っています。

ミヤマハンノキ

見事な大粒のミヤマキンバイ。

崩落の進む斜面越しに水蒸気をあげる女岳。

息を切らして男岳山頂に登り、阿弥陀池を見下ろすも、雪解けの荒れた地肌が目立ち、花はまだまだです。

イワカガミ

ヒナザクラ

この日歩いた中で最も咲いていたミネザクラ

ミネズオウ

サンカヨウ

八合目までは新道を下りましたが、いつも数倍の量で雪がへばりついています。

管理人さんが階段を作り、安全な通路を確保してくれています。
ありがとうございます。(._.)
曇りとガス覚悟でしたが、朝には秋田駒の見事な山容も拝めてすばらしい山行となりました。
今年は天気もイマイチ、季節も読みにくく、今後の計画が悩ましいところです。