ボージョレ・ヌーヴォーとかぶってしまいましたが、今年も亀ヶ森醸造所「岩手ブレンド・泡 2019」が入荷しました。
岩手県花巻市の北上川東岸の大迫町で、ぶどう農家の大和田さんとリンゴ農家の高橋さんが2人で立ち上げた小さな小さなワイナリーです。
一部近所の農家の作った原料も使うものの、9割以上が自分たちの作った原料!
土の中の環境を傷つけたくないので、除草剤は使わない。
化学肥料は使わず、堆肥でバランスよく土作りをし、無施肥の畑もあります。
醸造はなるべく自然に。補糖・補酸は行わず、果実しか使いません。
この岩手ブレンド、品種はアーリースチューベンとナイアガラのブレンドです。
岩手を考えるときに、岩手に早くから根付いたこの2品種を使うことからはじめ、ビン内二次発酵で軽快なガス感のあるスパークリングワインにしました。
吹き出すほどではない、ペティアムなさわやかさです。
おり引きはしていますが、フィルター濾過はしていないので、オリや果実の繊維が沈殿しますので、沈めたまま静かに注いでお飲みいただければと思います。
ビン内二次発酵で濾過していないので、ワインは活きています。
今回入荷した分はその酵母の活きたままの“生”で要冷蔵なものと、日本酒のように火入れ処理をしてこれ以上の発酵が進むことを留めた“火入れ”のものと、2種類です。
ワインはほぼ“生”で火入れ処理はまず行いませんが、亀ヶ森醸造所はワイナリー直送の他、各種イベント出張などでの常温販売のあるため、発泡性のワインは火入れ処理する場合もあるようです。
火入れしたものを飲んでみました。
香りは、もうまさにキャンベルの香り!加工されていない、生のキャンベルの香りがシャキ~ンと鼻に飛び込んできます。発酵感のない、生の果実かジュースのようなさわやかさ!
口に含むと豊潤なキャンベルの香りとは裏腹にスキッと、サラリとシャープな味わいです。甘さ少なく、ぶどうの果皮のほのかな渋感がありながらも、香りのさわやかさもあってサラサラでシャキッと爽やかな味わいです。
日本酒のように和の食材や料理、特に醤油との相性は抜群!です。毎日の食事に合わせて普段飲みしていただけるカジュアルな存在感です。
奇をてらわず、実直に、素直に、気候風土に根ざした原料に寄り添うワイナリーの姿勢が、そのまんまワインに詰め込まれています。
亀ヶ森醸造所 岩手ブレンド・泡 2019
生・火入れとも 750ML ¥2,068 (消費税10%込み価格)
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当店のこのブログは、2012年3月分までは、消費税5%込みの総額表示、2019年9月分までは、消費税8%込みの総額表示にしておりまます。
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