21日(日)、盛岡市で映画「不都合な真実2・放置された地球」を観てきました。
もう誰もが知っている“地球温暖化”という言葉。
二酸化炭素の排出を抑えなければいけない、石炭や石油に依存した産業構造を変えなければいけない、自分たちの生活を変えなくてはいけない・・・・
現在文明の根幹のエネルギーを支えている構造を変えなければいけないという面倒を後回しにしていくことで、その反動は地球環境の激変となって我々に迫っています。
不都合な真実に目を背けていると地球の未来に人間の所業が大きな影響を及ぼしていくことが、次々と映像化されていきます。
南極・北極の氷が融け、ハリケーンや台風が巨大化し、都市も豪雨・熱波に襲われる・・・
内戦の激化するシリアも、混乱の発端は異常気象による乾燥・高温によって自国での食料生産が激減したことに端を発していた、という驚くべき事実も描かれています。
地中温暖化に備える国連のCOP21パリ会議で、採択に反対し石炭を使い続ける!と豪語したインドをアル・ゴア氏が動かした!という歴史的事実もていねいに描かれています。
地球温暖化はウソだ、という声もあります。
また、地球は氷河期に向かって寒冷化しているんだ、という説も聞きます。
さらに、地軸が転換し、北極と南極の傾きが入れ替わる、という声もあります。
そのどれもに耳を傾けても我々文明が二酸化炭素を今のレベルで排出し続けることの正当な理由にはならないと感じます。
地球はたぶん、寒冷化していて緩やかに氷河期に向かっているのでしょうが、地球温暖化が重なってその流れに大きな無理がかかっているように思います。
今目の前の利益に右往左往する資本家に支配された世界ですが、対局を見つめた腰の据わったライフスタイルの転換が求められているのです。
映画のHPにある枝廣淳子さんのコラムを一部、抜粋します。
「温暖化→気温が高くなる」のあとの「→」の次に続くものは、豪雨や熱中症だけではありません。氷河の融解や海面上昇、南方にしかいなかった感染症を媒介する蚊などが北上し、感染域が拡大する、これまでの農作物の収穫量や品質が落ちる、などさまざまな影響が出てきます。日本への影響を研究している科学者は、「2090年には、温暖化による海面上昇によって、日本の砂浜の85%は水没してしまう」と予測しています。「子どもたちの時代には、海水浴ができなくなる?!」と思うと、観光業のみならず、私たち一人ひとりにも温暖化が影響を及ぼしつつあることをひしひしと感じます。
、「温暖化の影響は顕在化しており、状況は悪化の一途をたどっている」ということ。
もう1つは、「温暖化の解決策はすでにわかっており、私たちの手中にある。前作からの10年、企業や国の取り組みも大きく進み、かつての『温暖化対策か、経済成長か』ではなく、『温暖化対策が経済成長の原動力』という状況になってきた!」ということ。
そして最後は、「間に合うタイミングで社会全体を動かしていくためには、私たち一人ひとりが自分のライフスタイルを見直すだけではなく、政治家を動かしていかなくてはならない!」ということです。
現在、映画「不都合な真実」の1がyoutubeで公開されています。
時間がある方は、ご覧ください。