福島県浪江町から山形県長井市に移転した鈴木酒造店「磐城壽」から夏の限定「磐城壽　活性にごり　標葉（しねは）にごり　〈しろうま〉」が入荷しました。

原料米に夢の香５５％精米、アルコール１６度の原酒、そのほかのスペックは非公開です。

「標葉（しねは）」というのは福島県双葉郡内の北部、浪江町・双葉町・大熊町の地域を指し、古の豪族「標葉氏」が所領していた土地です。その標葉氏を祀った「標葉神社」では新嘗祭に御神酒（どぶろく）を醸して奉納するのですが、その御神酒造りをモチーフにしたのがこの「標葉（しねは）　にごり　しろうま」です。

秋の彼岸、酒造りにはまだ不安定な季節に健全な発酵を可能にしたのが「個体仕込み」という独自の手法でした。

はじめて耳にした個体仕込み、味噌を仕込むときに味噌玉にして縄で縛って吊すという方法もあるので、そんなイメージで、麹と蒸し米を団子状にしてそのあとでもろみ発酵に移行していく、という感じでしょうか？（すみません、これ私個人の憶測です）

「磐城壽」の鈴木専務は、この個体仕込みにヒントを得て、個体仕込みの考え方をより特徴的な工程として発展させ、夏に仕込む真夏の新鮮なにごり！として商品化しました。

独自性あふれる地域のどぶろくから、地域文化を育む独自性と地域性をラベルにも表現しようと、かつて僧侶たちが濁酒の隠語として用いた「しろうま」を酒名とし、浪江町の伝統工芸品「大堀相馬焼」の駒絵師にラベルを描いていただいたそうです。

９００ＭＬボトルに７２０ＭＬ入りで空間を作り、、栓はフィルター付のガス抜き栓、ということで相当の危険物！！と思ってください。（笑）

開栓しても、空間があるので、炭酸ガスが上がってくるのを確認しながら開け閉めできます。きちんと冷やしていただければ、まあまあ余裕を持って対処できるでしょう。

米ヨーグルト？のような香りとにどぶろくの雰囲気たっぷり！

アルコール１６度ですが、一段仕込みできっちり発酵していまして、甘くないんです！！

もろみの量がかなりあるので、食べるように呑むわけですが、味はサッパリしています。

そして爽やかなヨーグルト感。ほのかな酸味と米の物量感があるにもかかわらず甘くない！という、不思議な味わいです。

蔵元では、飲み手の自由な発想で飲み方のスタイル、提供法、料理との相性などさまざまな活用法を育ててほしいといっています。

原発事故により、標葉地域は、一部警戒地域に指定されましたが、まだ解除の目処も立たない地区もあります。そんな中でも、この春から浪江町の道の駅に併設された醸造所で、浪江産の米を使った酒造りがスタートしています。

新規醸造所とともに地域のアイデンティティーを背負う形となったこの「標葉（しねは）にごり」は、地域の土着文化を色濃く反映した商品だからこその存在感が際立ちます。

磐城壽　活性にごり　標葉（しねは）にごり　〈しろうま〉　　
７２０ＭＬ　￥１，９８０　（消費税１０％込み価格）　　９００ＭＬボトル使用　　

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花と雪渓の秋田駒ヶ岳♡

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