まったく夜の明かない午前4時起き、ジベ君はコソコソと朝食をとり、4時30分には家を出ます。
車の温度計は-12度まで下がりました。
真っ暗な中、出羽鶴蔵には続々と蔵人が集まります。
頭さんの「サッサと仕掛けてしまうか!」という声を合図に槽場に向かい、早速準備です。
槽につながったホースからは山田錦50%純米大吟醸が送り出されてきます。
それを丁寧に1個づつ送り受けて袋吊りがはじまります。
研修生のジベ君に一番いいところをさせてやろうと、袋を受けて縛る作業専属になりました。
一番キツいところじゃないか?(笑)
しかし、どんな作業でも、目を輝かせて真剣に働きます。
見る間にタンクは袋でいっぱいになるのですが「出羽鶴 山田錦純米大吟醸 袋吊り」という商品になる分の仕込みで、全量を袋吊りにする!!ので、タンクが足りなくなると、槽にも木を渡して吊り下げます。
そう、なんでこんな早朝に袋吊りという大変な作業をするのかというと、タンク全量袋吊りするのでたくさんの労力がいる、しかし、今は造り真っ最中でどこの部署もめいっぱい仕事がある、人手を集められる時間は早朝しかない、ということなのです。
蔵人総出で袋吊りをしたあと、7時30分には甑の仕掛け、麹の始末、もろみの管理と、通常の業務が待っています。
昨日の朝礼では、もと屋さんから「疲労のピークです」という一言がありました。
その翌日の袋吊り、いや、本当にご苦労様です。
今月いっぱいで研修の終わるジベ君のために、今晩は蔵人たちでいっせきもうけてくれるそうです。
それもご苦労様です。
私はというと、30分ほど袋吊りの写真を撮ったあと、すぐに家に帰って雪寄せです・・・
まだ降るのかよ・・・