朝から雨模様でしたが、店を開ける前にと、秋田市河辺町鵜養地区の「新政」の田植えの激励にいってきました。

萱葺き屋根の家がまだ何軒も残り、どこを切り取っても絵になる集落です。

家の周りをどこのお宅もキレイにしています。

フジの花やタニウツギ、キリの花も真っ盛りです。

新政の管理する圃場では、酒米担当のコセキ執行役員が田植機を運転し、同じく酒米担当のカトー隊長がサポート搭乗です。

この日の田植え分は「改良信交」。

秋田で生まれた酒造好適米で戦後の一世を風靡した品種です。

完全無農薬栽培をめざす酒米作りは、田植え後３日後から除草機が走るので、除草機が走りやすいようにいかに苗を曲げずにまっすぐ植えるかが大事！ということで、神経を張り詰めています。

田んぼの隅には、籾殻や地域の腐葉土を積み上げた純植物性の発酵堆肥が。

これは全部の田んぼには蒔けないので、苗代など種苗用に使用したようです。

そして、なんと、今年は除草用の「合鴨ロボット」が試走しています！

田植え前の田んぼの試走中でしたが、土をかき混ぜながら進むことで、空気中のチッソを土中に取り込み肥料の足しにもなります。

しかし、実験段階のようですが、これが本格導入できれば、相当の助けになるでしょうね。

私見ですが、農薬散布用のドローンよりもコスト安くなるんじゃないの？

今年は、鵜養地区では新政の自社管理田と契約農家さんさん栽培分をあわせて、３０町歩で完全無農薬栽培をめざすそうです！！

すごい数字ですね！

減反政策でうち捨てられた田んぼを毎年少しづつ復田していくからこその面積。

今年も岩見川対岸の土地に水路を復活させながら水を引き、何枚もの田んぼを復田している真っ最中。

新政の一番の理解者で、地域をまとめるリーダー的存在の佐藤マサヒコさんが、田植えと除草の手を留めて、複田して水が入ったばかりの田んぼを代掻きしていました。

「鵜養」は、酒造史と農業史に名前を刻む土地になりました。

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