皆様、お待ちかねの「新政 新年しぼりたて」についてご報告します。
まず「新政」の状況ですが、「新政」では現在、契約栽培の好適米しか使用しない、という方針で酒造りをおこなっています。
そのため、2022BYで大幅減産となり、今年度2023BYは製造量維持を見込んでいましたが、この夏の異常気象でお米の方がさらに減産となってしまいました。
鵜養の新政の自社田、および周辺契約栽培の田んぼは、約30haを無農薬無肥料の自然栽培で作付けしているため、元々の収量が低い上に、異常気象でさらなる減収となってしまいました。
醸造する蔵の方では、これまで使用していたホウロウのタンクを全て廃止し、全量木桶仕込みをなりました!
そのため、一般のホウロウタンクよりも小さい木桶ですので、1回の製造数量も減少します。
米は少ないし、仕込みタンクも小さいということで、事前に「新年しぼりたて」も2割ほど減産だろうという予測は立っていたのですが、それに追い打ちをかけたのが今年の米の状態です。
夏の異常高温で米は硬く、溶けにくく、仕込みには相当の苦労をしています。(どこの蔵も今年は大変です)
「新政」は元々低温発酵で米を溶かさずにキレイな酒を造ってきましたので、今年の硬い米はさらに追い打ちをかけ、ほんとうに米が溶けず、酒粕の量が増えて、お酒になる歩留まりが大幅に減少することになってしまいました。
実際、元旦にしぼる「新年しぼりたて」は前年比60%減は確定で、当店入荷数は前年の3分の1近くとなります。(;。;)
そのため、飲食店様など固定のお客様への配分ももちろん減少してしまいます。(_ _)
「初売り」に関しましては、これまでのように開店前から店頭に並ばれても、とても対応できる状況ではございません。
そのため「初売り」にご来店いただいたお客様につきましては「新春初売り抽選販売」での対応とさせていただきます。
どうぞ、こうした厳しい状況だということをご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。(._.)