11月9日(土)、夕方から店番を替わってもらって、盛岡市の岩手県公会堂へ「寺尾紗穂ライブ」に出かけてきました。
NHK「Dear にっぽん」のテーマソングに選ばれたり、少し前はJA共済のCMソングが放送されていたりしていました。
私個人のSNSなどには時々ツイートしていますが、彼女のお父さんは寺尾次郎という方で、フランス映画の翻訳などをされていたのですが、その前は、あの伝説のバンド、シュガーベイブのベーシストでした。
ちょうど50年前、大学に入学して上京し、はじめて買ったアルバムが「シュガーベイブ」で、私の音楽人生にとって、最も衝撃的な出会いでした。
そのバンドメンバーの娘さんの音楽に今触れられるという、DNAのつながりに感謝しかありません。

岩手県発祥の明治時代の公会堂は、実に趣があります。

寺尾紗穂さんは、当店でも扱っている、ホームレスを支援する雑誌「ビッグイシュー」の支援者でもあり、大学時代からホームレスや貧困の問題について活動を続けています。

https://sahoterao.com/shoe-shine/index.html
今年9月にはニューアルバム「しゅー・しゃいん」をリリース。
しゅー・しゃいん とは、靴磨きのこと。
戦後の記憶をどう音楽や文化活動に落とし込んでいけるかを考え、いろいろ調べていくうちに、空襲や戦争で親を亡くした子供たちの存在に目がとまり、靴磨きでその時代を生き抜いてきた子供の手記などから生まれた曲がアルバムタイトルとなっています。
雑誌「ビッグイシュー」のクラウドファンディングとして、クラファンに応募してくれた人のエピソードで曲を作ります!という企画があり、そこから生まれた曲も収録されています。

東京時代は、レコード評や書評でアルバイトの原稿書きをしていたこともありましたが、
今はあまり中身を語りたくない心境で、まずは聴いてください!!というスタンス(^_^)
気軽に音楽に触れることの出来る今ですが、時間のあるときに、ぜひ彼女の音楽にじっくり触れてみてください。