
来月、2月11日(日)に出羽鶴酒造より
「出羽鶴 純米酒 花立(はなだて)~陸羽132号誕生の地・花館 復活栽培米醸造~」
が発売となります!
昨年は当店確保数を超えるお申し込みをいただき、ご迷惑をおかけしました。(_ _)
生は完全に足りず、火入れもあっという間の完売でした。(;。;)
ということで、今年も事前のご予約もお願いすることとしました。
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「出羽鶴 純米酒 花立(はなだて)~陸羽132号誕生の地・花館 復活栽培米醸造~」
(下記アドレスをクリックしてください。Googleフォームに飛びます)
https://forms.gle/LzTtYgQ5ctcRc2bA7
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陸羽132号は大正10年(1921年)に秋田県花館村(旧名花立村/現・大仙市花館地区)にあった国立農事試験場陸羽支場で育成された水稲で、日本初の人口交配種です。
愛国と亀の尾という米を親としているので通称「愛亀」と親しまれていました。
冷害に強いことから、花巻農学校を辞めた宮沢賢治が自身が勤めた窒素肥料の会社の肥料と陸羽132号の種籾をもって東北中に広げたことから、岩手の人たちにとっては「宮沢賢治の米」としても親しまれた名品種です。
当時の東北農民の希望の星でもあった陸羽132号は、コシヒカリ、あきたこまちといった構成の優れた水稲品種の系譜につながっていきます。
かつて日本一の栽培面積を誇りながら昭和30年代には秋田県内での栽培はなくなり、宮沢賢治の地元でもある岩手県花巻市や奥州市で一部組織的に栽培されている程度でしたが、20年ほど前から出羽鶴・刈穂の蔵のある周囲の田んぼで復活栽培を図り、現在は新政さんが鵜養の地で栽培面積を広げています。
そんなわずかな栽培面積で幻となった陸羽132号を誕生の地・花館で、昨年、三浦康博さんが栽培を引き受けてくれて、花館地区としては60有余年ぶりに復活栽培され、今回は2年目の造りとなります。

昨年は70%精米での仕込みでしたが、今年は60%精米です。
実は1月30日上槽で、細かいスペックはまだでていませんが、29日時点で日本酒度±0、アルコール15度台、でしたので、上槽時点で若干の日本酒度の+、15度台原酒、
そして酵母は今回もきょうかい1号酵母(泡あり)です。
誕生以来、大正~昭和初期には酒造用米としても重宝されていた陸羽132号。
100年前の同じ時代に使われていた「きょうかい1号酵母」を使用して、乳酸など一切の添加物を使用しない生酛仕込みで醸しました。
そして、花館地区は戦後まで4つほどの酒蔵があった地域で水もよい地域です。
今回花館地区の酒販店としてこのプロジェクトに参加している小山酒店さんは、酒類の販売のほかにこんにゃくの製造販売も行っており、保健所の許可も得たキレイな軟水の地下水をもっていることから、この花館の地下水でお酒を仕込みました。

上槽におじゃましてきましたが、お酒の印象は
昨年は協会1号酵母を使用したのに、イチゴ様のベリー系の印象よりバナナ様がバシバシに出ていましたが、今年はやさしく柔らかくベリー系のニュアンスとバナナ・メロン様のニュアンスがミックスして、おだやかで品のある香味です。
上槽時の品温が2度!と冷たく温度が上がるともう少し印象が変わるかもしれませんが、冷たい中にもホンワリと米の旨みがわき上がって、好感度バツグンです!!
上槽したお酒はタンクに送られ、すぐにボトリングされる直詰めですので、しぼりたてのフレッシュなガス感が残る仕上がりとなります。

この「花立」のラベルですが、現・花館の村ができた当初の花立村に由来しています。
雄物川と玉川の合流する地点であり、鮭の遡上の最終地点としても有名で、今でも鮭の放流が行われています。その鮭のふ化事業を担っているのが、今回陸羽132号を栽培してくれた三浦さんであり、鮭が描かれています。
そして、赤く丸い花は“梵天花”を象徴しています。川を渡る梵天として有名な秋田の小正月の行事で、梵天を上から見た形が似ているので梵天花と呼ばれています。
さらに、たくさんの花は、日本を世界を代表する「大曲の花火」をイメージしています。
また、カワセミも描かれていますが、花立から神宮寺にかけての雄物川流域は野鳥の宝庫です。100年前に陸羽132号の育種を託されたのが“仁部富之助”さんという技手の方でした。
この仁部さんは野鳥研究に長けた方で、陸羽132号の交配を成功させ、陸羽支場を退官してから農商務省の嘱託として野鳥研究に生涯を捧げ、「鳥のファーブル」と称され、我が国野鳥研究の祖と仰がれるほどの人物でした。
その仁部さんに敬意を表し、大仙市の鳥、カワセミが描かれています。
こうした地域の背景を背負って、育った稲穂が陸羽132号というラベルデザインとなっています。
出羽鶴 純米酒 花立(はなだて)~陸羽132号誕生の地・花館 復活栽培米醸造~ 直詰め
生原酒・瓶火入れ酒ともに 720ML ¥1,980 (消費税10%込み価格)
(Googleフォームでのご予約は生原酒とし、火入れ分は順次店頭販売していきます)
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「出羽鶴 純米酒 花立(はなだて)~陸羽132号誕生の地・花館 復活栽培米醸造~」
(下記アドレスをクリックしてください。Googleフォームに飛びます)
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ちょうど関西の読売テレビの取材が入っていました。
(2日朝の日テレ系朝のワイド番組で日本酒が世界文化遺産に登録されたことに関して、輸出に力を入れている酒蔵としての取材で、たまたま「花立」の上槽にかぶったということでした)

今季の仕込みに入る前に、槽場(上槽する部屋)を冷蔵できるようにしっかりと設備しました。
2月、3月になると気温が上がることが多いので、安定的な品質の向上に大きく貢献してくれること間違いありません!

放冷機も新規導入し、蒸し米のさばけもよくなったそうです。
今季の「出羽鶴」「やまとしずく」は、マジに期待大です!!
皆様、「出羽鶴 純米酒 花立(はなだて)」、ぜひぜひご予約をお願いいたします。(._.)

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2025年2月の営業について
・2月 1日(土) 午前9時~午後6時
・2月 2日(日) 定休日 (第1日曜日)
・2月 8日(土) 午前9時~午後6時
・2月 9日(日) 午前9時~午後6時(所用が入って臨時休業にある可能性もあります)
・2月11日(火) 午前9時~午後6時
・2月15日(土) 午前9時~午後6時
・2月16日(日) 定休日 (第3日曜日)
・2月22日(土) 午前9時~午後6時
・2月23日(日) 午前9時~午後6時
・2月24日(月) 午前9時~午後6時
・平日は、午前9時~午後7時までの営業となります。 7時に間に合わない!という場合は、事前にお電話でご一報ください。できる限り対処したいと思います。
よろしくお願いいたします。(._.)
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発送の場合は、クロネコヤマト、またはゆうパックの代金引換便でお願いしております。
お振込ご希望の場合は、当店指定の口座にお振り込みいただいたことを確認後、お送りさせていただきます。
また“SQUARE インボイス”を使った、クレジットカード決済(VISA・MASTER・JCB・AMEX)も可能になりました。
よろしくお願いいたします。
※当店のこのブログでは、消費税込みの総額表示とさせていただきます。
当店のこのブログは、2012年3月分までは、消費税5%込みの総額表示、2019年9月分までは、消費税8%込みの総額表示にしておりまます。
過去ログも本当はさかのぼって価格に訂正するべきなのでしょうが、とてもそこまで手が回らないのが現状です。
申し訳ありませんが、過去ログをご覧になって2014年4月以降のご注文の場合は、現在の消費税に置き換えた金額をその都度お知らせさせていただくことで対応したいと思っています。
勝手いって、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
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