先日、映画「ブレードランナー2049」を観てきました。
前作「ブレードランナー」公開が1982年。当時は水俣にいて映画を観られる環境になかったので、秋田に帰ってからビデオで観た記憶があります。その時の難解さ、カルト感でそんなに記憶には残っていなかったのですが、未来の都市空間のイメージが東京や香港のような雑踏にあることが強く印象に残っています。
で、35年後の「ブレードランナー2049」。1作目のイメージを踏襲しながら、こうなるのだろうなという実感をさらに抱かせる画造り、もろシンセサイザー(今聞くと)サウンドの前作からコンピューターなのかナチュラルなのか線引きしにくい環境音楽的サウンドに進化し、ますます身近な未来になっていました。
人間が作り上げたレプリカントが感情を持ち、人間と人工の区別がつきにくくなっていく中での生命や倫理、哲学などグルングルン考えさせられます。
レプリカントの持つ感情の奥底には、人に操られる、人の言いなりになる奴隷であることへの恐怖がある、その負の感情は人の心にもあるもので、育つ環境が大きく影響するのでしょう。
心をわしづかみにされるような映画でした。
数ヶ月前には「エイリアン コヴェナント」を観ていましたが、ネタバレをいうと、エイリアンをつくったのが、人間とレプリカントだったという結末。
自然を支配し、人を支配し、レプリカントを作り宇宙を支配するという、人の性をテーマとしているのが、リドリー・スコット監督の変わらぬテーマですね。
そして、年末には「スターウォーズ 最後のジェダイ」が公開です。