からりとした秋晴れにはほど遠いぐずついた天気が続いています。
土曜日は雹やアラレに台風並みの暴風、日曜日は秋から冬に切り替わりそうな冷え込みとなりました。
今週16日(木)はボージョレー・ヌーボーの解禁日、そして「ゆきの美人」はじめ秋田県内の各蔵からしぼりたて生酒が続々と発売になる季節となりました。
先週、「出羽鶴」に仕込みの様子を見に行ってきました。
精米機はフル稼働中ですが、4台のうち1台がやや不調で探り探りの運転のため、多少の遅れがあるようですが、まずまず順調に推移しているようです。
米の入荷も続々と。収穫の遅れていた地元契約栽培分も間断なく入庫しています。
兵庫産山田錦や富山産五百万石なども続々。
こちらは地元契約栽培の秋田酒こまち。
「出羽鶴」では昨年から独自の米の品質分析をし、各生産者ごとに連絡しています。
今季は、品質の特にいい生産者限定の仕込みも計画しています。
この原料米は何になるのでしょうか? あとのお楽しみということで。
朝9時前には、米が蒸し上がります。回転する甑なので、とても効率よくいい状態で掘り出せます。
「やまとしずく 純米吟醸」用の麹米です。
麹に使う米は放冷機を通さず、人の手で自然放冷した後、麹室に引き込みます。
吟醸用麹室に引き込んだ後、一定の品温に下がるのを待って、麹菌を振ります。
放冷機に通された米は、酒母室へ。
こちらはAKITA雪国酵母・UT-1仕様の純米吟醸になります。
UT-1酵母、UT-2酵母、秋田酵母NO,12、新酵母など多彩な酵母の酒母がならんでいます。
仕込みはじめからほぼ純米吟醸~純米大吟醸の仕込みが続きますね!
今月25日(土)発売予定の「出羽鶴 新米しぼりたて 純米生原酒」の上槽に備えて、藪田は水を通して洗浄中です。
そして、こちらが発酵を続ける「新米しぼりたて」のもろみ。
気持ちのいい発酵音をたてています。
米の洗い場には「やまとしずく 純米大吟醸」の留め仕込み用掛け米が。
今季は酵母変更があり、鑑評会向けのチャレンジ酒ともなります。
こちらが明日の留めを待つ「やまとしずく 純米大吟醸」のタンク。
まもなく迎える上槽を前に、蔵人もどんな酒になるのかイメージの状態で、不思議な緊張感に満ちています。
上槽の時に、また蔵に寄ってみたいと思います。
蔵人で麹担当の戸部君が、インターネットメディア「SAKE TIMES」に、蔵入りの記事を寄稿しています。
ぜひ、ご覧ください。(イラストもすべて自著です)画像をクリックしていただれれば、サイトに飛びますhttps://jp.sake-times.com/think/study/sake_g_kurairi