28日(火)、由利本荘市矢島町の祓川登山口から鳥海山に登ってきました。
8月はさすがに山行の回数が減り、お盆明けショートコースで秋田駒ヶ岳に行っただけだったので、足慣らしにと。
下界は霧雨のような湿った曇りでしたが、標高1000mの祓川はほどよい気温の曇り、しかし、山頂はガスの中です。
湿原の草も少し色づきはじめています。
氷河期の生き残り、イワイチョウ。もうずぅっと山頂まで咲いていました。
エゾオヤマリンドウの固まり。ちょっとブレブレ・・・
ダイモンジソウ。
ベニバナイチゴ。
実になっているところもあります。
イワオトギリ。
ナナカマドの実。
ミヤマアキノキリンソウ。
ウゴアザミ。
シラネニンジンの咲く7合目御田にはいくつも雪渓が残っています。
8合目七ツ釜を過ぎて、いつも道が不鮮明な康新道側にしっかり踏み跡が残っているので、吸い寄せられるように康新道を選択。(笑)
いくつかの沢を越え、登ったり下りたりしながら森林限界を超えると、七高山側山頂がどぉ~んと!
外輪山を巻きながら登ると七高山と最高点・新山との双頭があらわれます。
この道には自分しかいない、これは自分だけの風景と思うと独り占め感に高揚します。(笑)
夏場は山頂付近を彩るイワギキョウ。
ホソバイワベンケイは色づきはじめました。
気持ちよく登っていくと傾斜がグッときびしくなり、山頂が迫ってきました。
ヤマハハコ。
外輪を巻きながら、千蛇谷を見下ろしての道ですが、ところどころ崩れているところも。雪融けの時に壊れていくのですね。
カールとなっている谷の緑。
固有種、チョウカイフスマも残っていました。
山頂近くの崖下に広がるチョウカイアザミの群生。
鳥海山・七高山山頂。
山頂に着いた途端、日本海側からガスがかかり、向かいの新山も見えなくなってしまいました。(T-T)
風も出てきて天気予報からの回復が見込めそうもないので、即、下山決定。
祓い川口の登山道はゴツゴツ岩のところが多いので、下山にも時間がかかります。
大雪路上部の雪渓の近くで風をよけながら昼を食べて、あとは一目散に下山。
下りでだいぶ足を使いましたが、体にいい負荷がかけられました。