昨日から「出羽鶴 新米初しぼり 純米生原酒」の上槽がはじまっております。
7月の水害から何とか復旧を果たし、今季初めてのしぼりです。
やぶたにはもろみがどんどん送られてきます。
しぼられたお酒は、ポンプで送られてそのまま直詰めされます。
本日は1,8Lの詰め。佐渡製造部長が自ら機械操作しています。
しぼったばかりのもろみの発泡感をそのまま封じ込めたピチピチ感は、この直詰め装置があればこそ!です。
詰めたビンの検査は麹屋の戸部君。
瓶詰めはじまる前には、留めの出麹作業をしていました。
秋田県で開発した酒造好適米「ぎんさん」を使用した、今回の初しぼり。65%精米ですが、きれいな吟醸香が立ち上がっています。味はまだバリバリ堅くて渋みもありますが、少し落ちつかせて味のりしたところでの発売となります。
来週11月25日(土)が発売予定日です。
よろしくお願いいたします。
帰ろうとすると、頭さんが軽トラックの準備をしています。
これは、「やまとしずく」の仕込み水を汲みに行くところです。
「やまとしずく」の仕込み水は、蔵から2キロほど山間に入った貝化石層からの汲み水を使用しています。(出羽鶴とは水が違うんです)
この貝化石層の水場は周辺の家屋数十世帯の上水道にもなっているため、非常に管理がきびしく、汲みに行くときはまず市役所の支所に寄って鍵をもった水道課の職員に同行してもらわないといけません。
カルシウム分のある独特の水を得るために、頻繁に水汲みがあるので、大変な労力です。
でもって、一昨日、戸部君が自分で作った「酒林」を届けてくれました。
秋田清酒の戸嶋さんが毎年作ってくれるのですが、戸部君が空いた時間で夫婦で酒林作りを習いに行ってきたそうです。「自分で作ったやつは持って帰っていいよ」といわれたものの、自宅に持って帰ってもしょうがないので、使ってください!と置いていってくれました。(笑)
ありがとう!!
出羽鶴の新米しぼりたてが発売になったら、掛け替えますね。