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吉野杉に貯蔵した 花巴 樽丸 純米樽酒

 
奈良県吉野の「美吉野酒造」さんから「花巴 吉野 樽丸(たるまる) 純米樽酒」(酵母無添加)が入荷しました。

「花巴」(はなともえ)の蔵は、昔から林業の盛んな旧川上村を流れる吉野川(紀ノ川)沿いにあります。

この地の吉野杉は、室町時代から500年以上の歴史があり、日本の歴史を支えてきています。

この川上村は、樽や桶の部材を作る産地として発展してきましたが、その樽や桶の側板のことを“樽丸”といいます。

山から切り出した杉を側板として加工し、吉野川を筏で下り、大阪湾~堺~西宮へと運ばれていきました。

江戸時代、この吉野の樽に詰めて運ばれた灘の酒は、「樽廻船」に載せて7~10日あまりをかけて江戸に運ばれ、「下り酒」として一世を風靡しました。

今回、入荷の「樽丸 純米樽酒」は、樽廻船で要したと同じ約10日間あまり、お酒を吉野杉の樽に貯蔵したものです。

杉樽の風味に負けないように26BYの速醸酒と28BYの山廃酒をブレンドした、オシ・コシの利いたお酒を使用しています。

原料米は地元吉野産吟のさと70%精米、アルコール15度、速醸も山廃もどちらも酵母無添加です。

杉樽に漬け込んだことがわかる稲穂の色、レモンイエローの色、「花巴」らしい発酵食品由来の香りを伴いながらほんのりと樽の香り!

あっ、樽酒!! ってすぐにわかります。

口に含むと、西の酒らしいカリッとしたアルコール感とほんのりの樽香が時間を一気にタイムスリップさせます。

常温の冷やですと、アルコールを15度の調整していますので、飲み込みのサラッと感があり、スマートです。

でも、少し物足りない感じがしたので、次は燗で。

40~50度の温度にしてみると、味わいが別次元!香りは冷やよりさらに落ち着いてそんなに印象に残らないのですが、穏やかで柔らかくなった口当たりからほわっと立ち上がる木の香りと米の甘み、その奥からアルコールがキリッと味を締めます。

熟成らしい酒の旨みと、ほんのりと酒の味わいにジャマしない程度の木樽の印象が絶妙です。

鍋もの、煮ものなど焚き物にぴったりです。

吉野杉の産地から伝える、山守業・製材業・樽丸業を経て吉野杉だからこそできる樽酒を、吉野の米で、吉野の仕込み水で、吉野の蔵が仕込むという、日本酒のルーツが甦る、吉野杉の郷「花巴」ならではの存在感をぜひお楽しみください。

花巴 吉野 樽丸 純米樽酒 (酵母無添加)
 1,8L ¥3,024 (消費税8%込み価格)
720ML ¥1,512 (消費税8%込み価格)


上記「樽廻船」の写真は、NEVERまとめのHPより拝借しました。
https://matome.naver.jp/odai/2139624531755753101/2139625843165867303

現在の日本酒の作り方は、奈良時代に奈良のお寺で生まれたもので、その後、醸造技術の向上により、大阪・池田で麹も掛け米も精白した諸白の米によって大量生産技術が確立していくのですが、その大量の仕込みを支えたのが“吉野杉”です。

吉野林業は樽の部材を作る樽丸林業ともいわれ、密植にすることで木の成長を遅くし、それによって年輪が細かくなり漏れにくい木を育ててきました。

さらに、土地と風土の影響から油分が少なく香りが穏やかな木に育つことも特長です。

江戸時代の銘醸地である灘・伏見・池田などで仕込まれた清酒(*註1)は上槽後、火入れ・殺菌されて吉野杉の杉樽に詰め込まれて江戸まで運ばれました。

大阪から江戸まで早船でかかる日数は約7日。江戸で陸揚げ後、末端の江戸町民の口に入るまではもう少し日数がかかったでしょうが、杉の殺菌作用にも守られ、江戸まで酒を樽詰め輸送することで杉香が移り、熟成して酒質は更に向上したといわれ、時代を一世風靡したのでした。(*註2)

説明の長い、説明しなくてはわからない面倒くさい(笑)酒が多くて申し訳ありませんが、ぜひ、その存在感にふれていただきたいと思っています。

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(*註1) 江戸時代のはじまりに江戸で飲まれていた日本酒は、江戸に近いところで仕込まれた濁り酒でした。しかも、麹も掛け米もきちんと精米されていないほぼ玄米仕込みが多く、品質は安定しないし、味は濃いし、くどいし、日持ちもしませんでした。

大阪・池田で確立された麹も掛け米も精米する諸白仕込みで、しかも添え・中・留めの三段仕込みによって大量生産(吉野杉を使った大樽がなくてはならないものでした)が可能になり、しかも仕込んだもろみを上槽して澄んだ清酒にし、火入れ殺菌をすることで長期流通も可能になり、江戸まで運ぶ早船の樽廻船が誕生し、吉野杉で作った樽はさらになくてなならないものになっていきました。

(*註2)江戸に送った酒「下り酒」を、また船にのせて上方に持ち帰る酒を「戻り酒」と呼び、酒自体がさらに練り上げられて味がよくなるため、上方ではたいへんに珍重されたようです。杉の風味がつきすぎて本当においしかったのでしょうか?・・・
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