「天の戸 純米吟醸 ランド・オブ・ウォーター〈生〉」が昨日から発売となりました。
蔵から半径5km以内で特別契約栽培(農薬・化学肥料の使用量を基準の半分以下)された美山錦55%精米、酸度1,5、アミノ酸0,9、日本酒度+2、アルコール15度、酵母は協会10号酵母です。
奥羽山脈に端を発する皆瀬川と成瀬川の扇状地として古くから肥沃な大地を形成し、豊かな伏流水の郷、浅舞地区で、地下1,3mからコンコンと湧き続ける「琵琶寒泉」を仕込み水としている「天の戸」。
1年を通して13度の温度で地表に湧き出す水は、冬の酒の仕込みでは温度が高すぎるので、一晩外気に触れるタンクで冷やしてから使用します。
穏やかで柔らかいこの水をテーマに、酒ができないか?と私が森谷杜氏に提案して生まれたのが、この「ランド・オブ・ウォーター」です。
「天の戸」の新しい顔となる「美稲」はAK-1酵母で純秋田産をテーマにし、この「ランド・オブ・ウォーター」は水の滑らかさが表現できるように協会10号酵母を提案しました。
10号酵母と美山錦の組み合わせで、透明感のある爽やかな味わいをテーマに、柔らかく口の中に広がる吟醸香とすっきりした喉ごしの後味が特徴です。
ほのかな華の香りが、にごりもくすみもない水の香を感じます。
キュートな酸が爽やかに立ち上がりますが、のどの奥でやさしい旨さ・甘さ・米のニュアンスを感じさせてひとつの味の固まりのようにおさまっていきます。旨みのきらめきを感じながらも、おだやかな水の味もわかります。
のどの奥に感じるあたたかさのようなホンノリとした透明感のある喉ごしに、仕込み水のニュアンスを感じていただけると思います。
飛び抜けた吟醸香ではなく、飛び抜けた独創の味わいでもなく、なにげなく、さわりなく、おだやかに、かたわらにある酒。
仕込みに使われる米も、水も、そして仕込む蔵人も、同じ水系の中に生きる「天の戸」こその表現のひとつとして、この「ランド・オブ・ウォーター」が受け入れてもらえたら、この上ない喜びです。
天の戸 純米吟醸 Lamd of Water ランド・オブ・ウオーター〈生〉 (夏のランド)
1,8L ¥3,024 (消費税8%込み価格)
720ML ¥1,620 (消費税8%込み価格)